いきなり両手で弾かないで!

 

新しい曲をもらったら、嬉しいですね。

「どんな曲だろう」と、すぐに両手で弾きたくなりますよね。

でも、上手に弾けるようになるには、まずの一歩が肝心になります。

丁寧な練習は上手になる近道です!

 

なんとなく音を読んで、こんな感じかな。。

と弾いてしまうと、音間違いに気が付かなかったり、リズムも適当になったりしてしまいます。

 

ただただ音を鳴らし、最後まで何とか弾けただけ。

 

せっかく努力して時間を使っても、頭には理解として残らないし、手も動きとして覚えられていないのです。

これは一番残念な頑張り方になります。

 

丁寧な練習とは、楽譜に書かれてあるすべてに目が行き届くこと!

面倒なようですが、一つずつチェックのポイントを理解し、新しい曲の練習をするときに毎回同じ手順を追うこと。

 

これらをルーティンのように癖づけると、練習が楽になり効果の上がる方法になります。

きっちり上手に弾きたいのなら

 

<新しく宿題をもらったとき>

 

①まず楽譜を本のつもりで目を通す

・全体を見渡して、長い音符が多いのか速く弾く音符やリズムの難しそうなものがあるかな?

 

ザックリ数秒で認識したら

 

②初めからじっくり見る

・題名、調号、拍子記号

■題名→曲想のイメージを膨らます

■調号→音階の練習をすると準備万端

■拍子記号→右手も左手も、うっかり勘違いしないか必ずリズム打ちで練習する

 

ここまでが、ザックリとした心準備と頭整理です。

 

 

ここからは片手ずつ丁寧に考えて実際にピアノで練習を始めます。

 

 

 

<チェックのポイント>

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・音の確認

・指番号を良く見て

・一拍に入るリズムを注意して

ゆっくり練習します

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この時、難しい・わからない・弾きにくいなどいろんなことに出会ったらスルーせずに、鉛筆で印をつけます。

もう一度練習するときに、印の部分を取り出します。

 

・例えば指が足りなくなった➡書かれてないところの指番号の工夫がいります。

・例えばリズムや速さが合ってるかどうかわからない➡リズム打ちするかメトロノームに合わせて弾いてみる。

 

とにかく、頭を使って考えて弾く!が大切になります。

 

いい加減な、中途半端な譜読みで一生懸命練習してもゴールには到達しません。

 

それよりも、もっと問題なのは正しく弾くまでに時間が倍ほどかかり、気持ちもダダ下がりになります。

良くない練習で得るものは無く、とてももったいないです。

片手練習の画像
左手は抑えたまま右手のリズム練習

練習のやりかた

 

上手になる近道は練習のやりかただけなのです!

 

楽譜をよく眺めて、難しい・わからない・弾きにくいところは片手づつ取り出して練習すること。

 

頭を使って考えて弾くことを身につけると、上手になる有効な近道と無駄な時間を省けます。

 

 


ピアノ一曲を完成させるために、本当はとても時間がかかるものです。

内容を濃く仕上げるための時間は、限りがありません。

まずの練習の入り口で、無駄な努力と時間は本当にもったいないです。

はやる気持ちをグッと抑えて、地道な練習を頑張りましょう!