- 音を読む ➡「音を読むのに困らないために」はこちらに書きました。
- 弾き方がわからない
- スラスラ弾けない
弾き方がわからない
弾き方がわからないと、音が読めてもやはり演奏することは出来ません。
弾き方➡リズムや拍の成り立ち
ここがはっきりわかっていないと、両手で弾くことはかなり難しくなってきます。
- 音符や休符の拍数
- 両手で弾く時の合わせ方
- リズムそのもの
- 速さがわからなくなる
いろんな項目を、まず一つずつ確認してみましょう。
どこに困っているのか?
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①音符や休符の拍数➡イラスト(りんご・ケーキ・ピザなど)一拍や半分、四分の一・八分の一、四分の三などなど。
これは、覚えるしかないので記憶しやすい絵やカードで勉強します。
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②両手で弾く時の合わせ方➡四分音符や八分音符などを単位として一拍ずつ上下(右手・左手)を線で結んでみましょう。
その曲の一拍にどれだけの音符が入るのかがわかることが大切になります。
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③リズムそのもの➡音符休符の数計算が出来てても、リズムとして手が叩けるのかが問題です。
その場合、一定のテンポの中で出来るかが重要です。
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④速さがわからなくなる➡部分部分の合わせ方がわかり、どんどん進めていても両手はズレてないけど速さが変わる。
これは、一定のテンポで通して弾けていないということなので、メトロノームが必要になってきます。
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リズムそれぞれが、カウント(拍)の中にどのように作るのかなど、ピアノを弾く前に算数的なお勉強も必要になってきます。
そして、そのリズムを手で叩けるようになることも弾き方を理解出来る方法です。
リズムがわかって、両手で弾けるようになっても速さが乱れたり、止まらずにスムーズに弾きたいですね。
メトロノームを使って、身体で拍を感じながら、しっかりリズム練習が出来る方法を
➡メトロノームの使い方【2】ピアノ初心者のための練習法に書きました。
止まらずにスムーズ弾くためには、次回「スラスラ弾けない」の記事でご紹介します。
この画像 丸子あかね先生編著:「リズムのほん」からお借りいたしました。
「きちんと楽譜を読む力」の大切な要素のひとつ「リズムの学習」の教材です。
導入期にこの教材を取り入れることで、たくさんの生徒さんにピアノと長く素敵なお付き合いを続けてもらえると幸せです。と仰います。
藤井ピアノ教室では
- 「リズムのほん1」両手打ちで、リズムを声に出しながら膝の屈伸を使って練習しています。
- 「リズムのほん」2から以降は、いろんなリズムを、両手両膝を打ちながら、リズムを声に出して練習しています。
このシリーズは、リズムの成り立ちを順序良く学べ、音価を覚えながら身体で拍子を感じることが出来ます。
拍子打ち(両手でリズムを打つ)をすることで、ピアノの両手演奏の感覚が身に付きます。
声に出すこと・身体を使うことがとても効果があります!
声に出すこと・身体を使うこと に思う事
近年、生徒さんを見ていて思うことを少し書いてみようと思います。
- 声に出すこと リズム練習の時とくに感じるのは、口でなかなか言えないことがあります。
恥ずかしいのか、口が回らないのか、「心で言ってる!」というのですが、声にすることが大切だと思っています。
耳での確認が出来る事!これはとても効果があるのです。目や耳や身体の感覚や…いろんな感覚を結び付けて行くと、何となく出来たー!なんてことに出会っていけます。
あと、速く弾くとか粒を揃えるとかにも、声に出すことは効果が出ます。
- 身体を使う事 リズム練習の時に膝の屈伸を使うことも、一定のテンポ感を身体で覚えるのに最適です。
ただ、どのお子さんにも感じる事なのですが、膝の屈伸が一定に動かすことが難しい感じです。
ずっと屈伸していると、疲れて持久力の無さも見えてきます。
「運動会の行進」‥昔は、音楽に合わせて歩調を整え、みんなとズレて乱れると先生が大声で指導されたものです。
音に体が反応する。一定のテンポを知らずのうちに体で感じる。みんなと合わせるという他への注意力。
こんなことが、ただただ行進するという作業の中に学んでいたのだな…と思います。
今現在の状況はいかがでしょうか。行進は無い。という時代もあり、今は音楽に合わせて自由に入場している感じでしょうか。
オリンピックの開会セレモニーも、昔の様ではなくなってきましたね。
行進が良いとか悪いとかの問題ではなく、そんなところからいろんな感覚が身に付いていたのだと思うと、「昔」も良いものだなと思っています。
あと、手首の回旋もよく似たことを思います。
「ひねる」という動作は、今は日常生活からどんどん無くなってますね。
水道栓・ドアノブなどなど。今の子たちは、ドアの開け方がわからないことに愕然な私です。
ある日のレッスンで、レッスン室に一人ぼっちにさせてしまい、「開けてーー!」と大泣きされたこがあり、申し訳ない気持ちで一杯になりました。今は、手首の回旋のため、わざわざ子どもたちに開け閉めしてもらっています。
もう一つの驚きは、親御様も開け閉めできない!・・時代は変わったなと実感するこの頃です。
「弾き方がわからない」と「弾けない」の違い
教室の生徒さんでも、「わからないから、弾けない」とよく言います。
「何がわからない?」と尋ねて問題点を見つけて行くと、
- 音が読めてない
- リズムがわかってない
- リズムはわかるけど、一定の速度にきっちりリズムを刻めてない
- 右手と左手の合わせ方がわからない
などなど、問題点が見えてきます。でも、だから弾けないのではないのです。
要するに、「弾き方がわからない」にすべての問題があると思ってもいいでしょう。
そうなると、初歩の段階で音が読める・リズムがわかることが非常にたいせつだということです。
わかってはいるけれど、両手で弾くと難しい!
そうですね。ピアノを弾くって本当に難しいことをしているのだと思います。
なので、たくさん練習することが大切なのです。
たくさん練習すると、思うようにいかなかったこともだんだん上手くいくようになります。
弾き方がわかった時点で、必ず弾けるようになるのです。
それには、努力とコツコツと練習しなければいけませんんが…
弾けるようになるためのコツ
弾けるようになるためには、やはり練習しかありません。
ただやみくもに弾くのではなく、ポイントを決めた上手な練習が上達の鍵になります。
「量より質」とよくいわれますが、その通りだと思います。
これは、また別の記事で書きます。
弾けるようになるためのコツは、次回の「スラスラ弾けない」でご紹介しますが、一つ言えることは【次を考える力】
だと思っています。
目も指も、次を準備できるために脳をフル回転させることです。
まとめ:「弾き方がわからない」のはいくつかの問題があるからです
- 音が読めてない
- リズムがわかってない
- リズムはわかるけど、一定の速度にきっちりリズムを刻めてない
- 右手と左手の合わせ方がわからない
音が読めるようになったのに、弾けないと思ってしまうのには音符の理解やリズムのやり方がわからないからです。
音符の理解は、覚えることしかないのですが、リズムのやり方がわかっても実際に弾くと上手くいかないことがあります。
1~4の何に問題があるのか、見つけましょう。そしてそれを一つずつ解決していきましょう。
ピアノを長く続けていくために大切なこと
ピアノを長く続けられるために大切なことは、まずピアノを弾いてる時間を楽しいと思えることは何よりも重要なことになるでしょう。
ピアノ教室に通うことも・お家の練習も、楽しい時間であって欲しいです。
ピアノ教室では、大好きな先生と大好きなピアノを弾く。
お家では、お家の方たちに応援してもらい褒められて気持ちよく練習できること。
まず、日々繰り返す練習が努力や踏ん張る気持ちを持ちながら、期待を込めて楽しく取り組んでもらいたいと願っています。
そして、何を頑張るといいのかを見つけられることが、上手になり気持ちよくなれる近道になります。
楽しく続けるには、導入期や始めて間もない時に、はずせないポイントがあります。
それが、①②とお伝えした①音が読める②弾き方がわかるなのです。
- 音が素早く読める
- リズムや弾き方がわかる
これが出来ると、ピアノを弾くことが楽しくなります。
楽しくなると、もっと上手になりたいと思うはずです。
するとピアノを長く続けていけるわけです。
ピアノを続けていると、いろんな壁に当たります。
でも、楽しいと思えることで乗り越えていけることもたくさんあります。
ピアノと長く素敵なお付き合いを続けてもらえると嬉しいです。
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いろんな問題に出会ってお困りの方
ご質問にお答えしています。お問合せからお気軽にお寄せ下さい。
- 練習の習慣が身につかない
- 子どもにどんな接し方をするとやる気が出るのか
- 音符の読み方や弾き方がわからない
その他、何でもお尋ねください。お力になれるかも知れません。
次回は、
- 音を読む
- 弾き方がわからない
- スラスラ弾けない
のスラスラ弾けないについて、何に問題があるのか・練習の仕方などをご紹介します。
まずの入り口の「音符を読む」こと、次に「弾き方がわかる」ことに、苦労しないやり方を身につけて、スラスラ弾ける楽しさに繋げていきましょう!