うまくなる近道!メトロノームの使い方【2】ピアノ初心者のための練習法

 

ピアノを始めて間もない時 だからこそ、メトロノームを大いに活用しましょう。

 

初心者に向けて、上手な活用法をご紹介したいと思います。

 

音楽の三大要素「リズム・メロディー・ ハーモニー」の一つの要素「リズム」

 

メトロノームを使って拍の基本「リズム」を身に付けると、先への学習がスムーズになります。

 

習い始めのお子様や初心者は、メトロノームに合わせてピアノが弾けることが、まずの目標となります。

 

メトロノームを使ったピアノ練習で身につけて欲しいことは、拍を予想できるようになることです。

 

 

ただ、まだ始めたばかりの時は、「メトロノームをかけてピアノを弾く」ことはやりません。

 

最初は「メトロノームに合わせる」という意味が分からないお子様もいます。

 

 

まず「メトロノームに合わせる」とは、

メトロノームの刻む音のその瞬間に、自分の出すピアノの音を合わせるということです。

 

 

音を聞いてから、聞こえたものに合わせていたのでは、遅れてしまします。

一点一点がピシッと合うことが大事です。

 

これは拍を予想できないと出来ません。

 

「メトロノームを使って身に付けて欲しいもの」それがこの拍を予想して感じる拍感です。

 

 

ピアノ初心者はメトロノームを使って拍感を身に付けよう

 

初心者や小さなお子様は、まず「メトロノームに合わせる」の意味を理解してもらわなければなりません。

 

たまにこういうお子様がいらっしゃいます。

 

メトロノームが鳴ってるから合わせているつもりなんだけど、だんだんズレていく・・

どこでズレたか分からないまま、取りあえず弾く・・

するといつの間にかどこかで、メトロノームに合っている・・

最後は合っていたので、本人は大満足!

 

これでは、メトロノームに合わせてピアノを練習する意味がありません。

 

「メトロノームに合わせる」の意味を理解しないと、こんなことが起こります。

 

 

◆「メトロノームに合わせる」の意味

 

「メトロノームに合わせる」には「拍を身体で感じて予想する力」「弾く準備をする力」が大切になります。

 

ズレたかズレてないかを、目や耳で感じて確認するために、メトロノームは音だけの電子メトロノームより、振り子のあるものや光が流れるものが良いでしょう。

 

目で見て、耳で聞いて、しっかり自分の中に拍を感じて確認する!

 

これを初歩の段階からの基礎練習にしましょう。

 

では、「メトロノームをかけてピアノを弾く」ことはやらないとすると、メトロノームをどのように活用すればいいのでしょうか。

 

 

ピアノ初心者のメトロノーム活用法入門編

 

初心者はまず、【メトロノームに合わせて手をたたく】練習から始めます。

 

遅く~速く、いろいろなテンポを、手をたたく・膝を屈伸する・歩くなど、体を使ってテンポの違いを知り、拍を感じてもらいます。

 

四分音符♩を1カウントで鳴らし、それぞれの音符や休符も練習します。

 

一例をあげてみます。

 

◆具体的なリズム打ちの練習の例

 

メトロノーム ♩=80

 

いろんな音符を打つ

(全音符・付点2分音符・2分音符・付点4分音符・4分音符・8分音符…)

 


 

メトロノームをかけて練習

 

  • まずメトロノームできっちり合わせて手を叩けること
  • 次に、膝をメトロノームに合わせて屈伸しながら叩く(等速感を身体で感じる練習)
  • 次は、左手で左足をメトロノームに合わせて叩き、右手は右足でリズムを叩く
  • リズムテキストのリズムを右手で指差ししながら進める(左手はメトロノーム役)
  • 次に、メトロノームのカウントに合わせて、「たん、たん、いく、よ、」と声出し練習

 

 

メトロノーム無しで練習

  • 膝の屈伸をつけながら一小節をカウント「たん、たん、いく、よ、」と声に出して、上記の1,2,3,4の流れを順番に練習します
    (膝でメトロノームのカウントが出来ることが大切)

一拍の長さや、一拍に2つを刻めたり、一拍半の付点4分音符はタイをかけて練習したり、一拍の感覚を養いながらリズム練習をします。

 

意外と長く伸ばす音符が待ち切れない場合が多いです。

 

伸ばす音符が待ち切れない場合、一拍をしっかりキープ出来るには裏拍が大切になります。

 

裏拍を感じるために、一拍の中に♪♪の刻みを感じる訓練もやりましょう。

(裏拍は、電子メトロノームでないと設定できません)

 

時間はかかっても、きっちりした等速感は大切です。

なので、淡々と進めていきたいものです。

 

 

 

 

メトロノームの写真
振り子の一点を感じよう

メトロノームで拍感を育て、ピアノを弾く準備をする力を身に付けよう

 

初心者の方や小さなお子様は、耳で聞いて目で見ての確認と、声に出したり手をたたいたり膝の屈伸などを使って、身体で拍を感じることが大切なことだと思います。

 

それを備えて「弾く準備をする力」へと、つなげていきます。

 

身体で感じた拍には、機械的な無機質な刻みでなく、弾みや伸びやかさや、立体感を感じる訓練も出来ます。

 

メトロノームは、いろいろな使い方や目的があるかと思います。

 

小さなお子様や初心者の方は、まず「拍を身体で感じて予想する力」を、しっかり養いましょう。

 

ピアノ教室では、拍感を養うためにあの手この手で、メトロノームを使ったピアノ練習を目指して行きたいものです。

 

 

初心者や小さなお子様向けに、ここに挙げたのは一例です。

お子さまによってはまた別のアプローチをする場合もあります。

 

初心者向けメトロノームの使い方・練習法のまとめ

 

初心者のは方へおすすめの練習は・・・

  • メトロノームに合わせて、リズムテキストを音符は右手 カウントは左手
  • 4小節までのリズム譜を数曲します。

ピアノの練習の前に毎日するといいでしょう。

1、2分の練習なので取り組みやすいですよ。

 

 

メトロノームの画像

具体的な指導法などは、お話会などでも触れています。

たくさんのケースを経験してきました。

 

同じピアノ指導者として、ぜひ経験や体験をお話会でシェアいたしましょう。

 

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