ピアノの音を響かせる方法 打鍵のテクニックを磨いてさまざまな音を作り表現力をアップ!

 

 

響きのある美しい音でピアノを弾くためには、演奏テクニックが必要になります。

「脱力してらくに弾いて美しい音を出す方法」のテクニックを身につける前に次のポイントがあることをお伝えしました。

 

ピアノを弾く前の段階で大切なことはこちらでご紹介しました

①ピアノを弾く時の座り方

②ピアノを弾く各部の使い方

 

そしていよいよピアノを弾くために、鍵盤へのタッチはどのようにすれば良いかをこちらでご紹介しました。

音の出し方・打鍵の仕方と注意点

 

 

ピアノの音を響かせる打鍵テクニックでさまざまな音を作る

いろんなピアノ奏法に大切な脱力した手の画像

力を抜いてらくに弾くと、ピアノの音に響きが生まれます。

 

そのためには、さまざまなピアノを響かせる方法があります。

さまざまな弾き方が出来ると、曲作りの表現力がアップします。

ピアノを響かせる打鍵のやり方で自由自在に音を操ろう!

 

  • スタッカート
  • スラー
  • 長い音
  • 強弱のつけ方

これらは、ピアノ演奏の基本になります。

 

あらゆる曲に出てくるこれら奏法の基本をマスターすることで、ピアノを美しい音で弾くことの土台固めが出来るでしょう。

 

では一つづつご紹介していきます。

 

 

ピアノの響きは打鍵のスピードで変わる:スタッカートの基本

 

まず、いろいろなスタッカートがあると思います。

1.重みのあるスタッカート

2.しっかりした(鋭い)スタッカート

3.柔らかい弾みのスタッカート

4.スラーがついた(音列)スタッカート

5.速い(音列)スタッカート

あげればキリがないのですが、上記5つを書きます。

 

1.腕をしなやかに鍵盤を蹴って跳ね返ってくる感じです。

  弾いた後の手は、ピアノ側に手の甲が向くようにします。

 

2.いわゆるスタッカーティシモのような鋭い音は、指の当たる面積を極力小さくし、打鍵するスピードを速くします。

  この時の腕・手首・指は瞬間固くします。

 

3.f,pによって、かける重みが変わりますが、柔らかい音残りのあるスタッカートは、離鍵のやり方がポイントになり            ます。離鍵については、ほかで書きます。

 

4.まず指から指への動きが大切ですが、音の方向へ手の甲を移動させる(ピアノ側ななめ前に)イメージです。

 

5.指先で突っつく感じですが、決して各指をバタバタ動かさずにこれも手の甲を転がす感じです。

 

※文章では、かなり限界があります。解り辛い方はオンラインにご参加ください。

ピアノの響きは打鍵のタイミングで変わる:スラーの基本

 

指から指へなめらかにフィンガーレガートが出来ることが大事です。

一本指づつに手指の重みを移していく感じです。

これも手の甲は、音の方向へピアノ側に転がすように動かします。

決して指を動かしすぎないことが、なめらかで粒のそろった音が出ます。

肘から動きを誘導すると、ふくよかな音が出て立体的なフレーズが出来ます。

スラーの記事はこちらに書きました。

 

※これも、解り辛い方はオンラインにご参加ください。

ピアノの響きは打鍵の方向で変わる:長い音を弾く時の基本

 

手首や腕や肘を固めないこと。固めると音が止まった感じで押しつけた音が出ます。

音楽って、前に進んでいるものです。手も止めないで少しづつ少しづつ動かします。

ピアノ側に手の甲を動かしたり、肘を少し横にスライドさせます。

※決してグルンと腕を回すのではありません。オーバーな表現は理にかなってない事が多いです。

 

ピアノの響きは打鍵の力加減で変わる:強弱のつけ方の基本

 

基本、強弱は打鍵のスピードになります。決して力任せに弾いたり、ふにゃふにゃに力を抜くことではありません。

押しつけて力任せに弾くと、つまった感じの音で響きません。

ふにゃふにゃと弱く弾くと、音抜けしたりかすれたり不安定になります。

  • 弱く→ゆっくり鍵盤を下げる。指の腹で弾くと甘い音、指の一点を使うように弾くと張りのある小さな音が出ます。
  • 強く→腕から放り出す感じで肩甲骨を意識しましょう。

  強い音も、弾力のある音・硬い音など欲しい音がいろいろあるので、それぞれに弾き方が違ってきます。

  あと、今までの項目でも、頭を上げるか下げるかで音のイメージはいろいろ変えられます。

  

欲しい音は数限りなくあり、ゆえに弾き方も無数にあります。

 

※詳しく知りたい方は、オンラインをご活用ください。

 

 

ピアノ演奏には、いろいろな奏法があります。

 

ピアノの音の響かせる方法はいくつもある中で、補足として硬い音と柔らかい音の弾き分け方も書いておきます。

ピアノの響きは打鍵と脱力に深い関係がある:硬い音と柔らかい音の弾き分け方

 

  • 硬い音→腕・肘・手首を固め、手も指も引き締めます。関節を固めるイメージです。

  打鍵は指先の骨で弾くと鋭いシャープな音。指の腹で弾くと硬いプレス感のある音が出ます。

  • 柔らかい音→打鍵のスピードを緩め、fだと腕からしなやかに打鍵します。pなら手首から先を鍵盤に沈めたり、鍵盤の下ろす深さを変えたりします。fもpも、手首が柔らかいことがポイントです。
ピアノを弾くときのポジションの画像

 

いろんな音を出すのに、鍵盤に置く指の位置もかなり重要になってきます。

 

一曲を弾いていく上で、いろんな音型があり、表現豊かに弾かなければいけません。

一つのやり方だけで、全てがうまくいくような簡単な話ではないのがピアノです。

 

どんな音が欲しいのか?が、全ての始まりになってきます。

 

いろんな研究をする前に、らくに自然な音を出せるようになっておくと、これからの勉強がスムーズに進むと思います。

 

 

今回、ピアノを響かせさまざまな音を作るやり方の基本を出来る限りの表現でお伝えしてきましたが、細かいニュアンスを言葉にするには、難しいことがたくさんありました。

 

解らないこと・質問など、遠慮なくお尋ねください。


「脱力してらくに弾いて美しい響きのある音を出す方法」の基本のお話をしてきました。

 

今練習する中で、うまくいくこと・壁にぶつかること・いろいろあるかと思います。

悩んだときは、この基本を思い出して有効活用していただけると嬉しいです。

 

いろいろな打鍵は、脱力と深い関わりがあります。

  1. 脱力で音色が変わる
  2. 脱力で表現力がアップ
  3. 脱力でスタッカートやスラーが上手くなる
  4. 脱力で長い音を美しく響かせる
  5. 脱力で強弱のつけ方が上達する

脱力はピアノの基本であり、ピアノ上達の近道です! 

 

 

ピアノを脱力して弾くための勉強会

1月から「らくに弾く」実践会を開催します。

・一般のピアノ学習者の方(お子さまから大人の方まで)

・ピアノの先生 (指導をされてる方、ピアニスト)

 

開催日を分けます。

 

準備ができ次第、お知らせいたします。


 

 

 

次回から、

  • 習い始め、おはじめ~導入期のピアノをひくための基本知識
  • 導入期~初級 習得したいポイント
  • 初級~中級へ 習得ポイントと<指作りと重みや音の方向性>
  • 初級~中級へ 習得ポイントと<音の作り方や表現法>

などを、順にご紹介していく予定です。